寝るときの指しゃぶりが子どもに与える影響とは?

指しゃぶりとは?
指しゃぶりは、赤ちゃんが自分の指を口に入れてしゃぶる行動のことを指します。これは赤ちゃんにとって自然な行動であり、多くの乳児が行います。指しゃぶりは、赤ちゃんが自分を安心させたり、ストレスを軽減させる一つの方法です。この行動は、特に疲れた時や眠る前に見られることが多いです。


指しゃぶりが始まる時期
指しゃぶりは一般的に生後4〜5カ月頃から始まります。この時期の乳児は、手足の動きをコントロールし始め、何かを口に持って行くことが多くなります。指しゃぶりは一時的な行動で、成長と共に徐々に減少することが期待されますが、一部の子どもは3歳を過ぎても続ける場合があります。

 

寝るときの指しゃぶりの理由

▽安心感を得るため
指しゃぶりは、赤ちゃんが自己安定を図る自然な行動の一つです。特に寝るときは、赤ちゃんがリラックスし安心感を得る手段として指しゃぶりを行います。この行動は、赤ちゃんが心地よさを感じるための本能的な行動です。

▽寂しさや不安を感じている
赤ちゃんや小さな子どもが指しゃぶりをするもう一つの理由として、寂しさや不安を感じている場合が考えられます。特に、夜の静かな時間帯は孤独を感じやすく、指しゃぶりをすることで心の安定を求めます。適切な環境づくりや温かい抱っこなど、子どもの心のケアを行うことが大切です。

 

寝るときの指しゃぶりが与える影響

▽歯並びへの影響
指しゃぶりが長期間続くと、不正咬合を引き起こすことがあります。具体的には、上の前歯が前方に押し出される「開咬」や「出っ歯」などの問題が生じることがあります。適切な時期にこれをやめさせることが、歯並びの健康を保つために重要です。

▽顎の発育への影響
指しゃぶりは顎の発育にも影響を与えることがあります。指をしゃぶることで顎の形が歪むことがあり、これが長期的には噛み合わせに問題を引き起こす可能性があります。

▽心理的な影響
指しゃぶりには心理的な側面も無視できません。子どもは安心感を得るためや、寂しさや不安を感じる時に指しゃぶりをすることが多い為、あまり急激にやめさせようとすると逆効果になることがありますので、自然なペースでの対応が望ましいです。

家庭でできる対応策

▽自然にやめるのを待つ
指しゃぶりは多くの赤ちゃんにとって自然な行動であり、いずれ多くの子どもは自分からやめる場合がほとんどです。特に3歳未満の場合、この行動は心理的な安心感を得るためでもあり、無理にやめさせることがストレスとなる可能性があります。しばらく待って、子どもが自ら指しゃぶりをやめるタイミングを見守りましょう。


▽代替行動を促す
お子さんが指しゃぶりを続ける場合、他の安心できる方法を提供するのも一つの手段です。例えば、お気に入りのぬいぐるみや毛布を持たせることも良いでしょう。その他にも、気が紛れるような、ブロック・パズル・折り紙なども方法のひとつです。

▽指しゃぶり防止グッズを活用する
昔は指しゃぶりをやめさせるため、子供の指にワサビやからしを塗っていたそうです。しかし、刺激が強く、ワサビやからしが付いた手で目をこすったりすると大変危険です。昨今は指しゃぶり防止グッズとして、さまざまな商品が販売されています。前述の通り、指しゃぶりをすることは赤ちゃんの時期は必要なものですし、急いでやめさせるものではありません。ほかの方法を試してもあまり効果がなかったときに初めて、対象年齢や素材の安全性などを確認した上で検討すると良いでしょう。
指しゃぶりグッズとして、指を口に入れたくなくなる苦み成分を含んだ「苦いマニキュア」、同じく苦み成分を含んだ手指用「苦いクリーム」、親指から中指までをガードする「手袋」、指しゃぶりをしにくくする「指キャップ」などがあります。これらの防止用グッズは、食品成分やオーガニック成分など、口に入っても問題のない衛生面にも配慮された素材で作られているのが前提です。しかし、苦みのもととなる成分などは慎重にチェックして、対象年齢に合ったものを選ぶようにしてください。




指しゃぶりをやめさせるタイミングと方法

▽適切なタイミング
子どもの指しゃぶりをやめさせる適切なタイミングは、一般的に3歳頃までが目安とされています。この時期までの指しゃぶりは、多くの場合問題ありませんが、それ以降も続けると歯並びや顎の発育に悪影響を及ぼす可能性があります。特に、永久歯が生え始める頃には指しゃぶりをやめさせることが推奨されています。

まとめ
寝るときの指しゃぶりが子どもに与える影響は、歯並びや噛み合わせ、心理面などさまざまです。
まず、自然にやめるのを待つことが一つの方法です。安心感や寂しさを感じる子どもの気持ちを理解し、その成長を見守りましょう。また、代替行動を促すことで指しゃぶりを自然に減らすことが可能です。おもちゃや絵本など、他の手段で子どもに安心感を与えることが効果的です。

そして、適切なタイミングでの取り組みが大切です。3歳以上になっても指しゃぶりが続く場合は、一層の注意が必要です。焦らず、少しずつ子どもとコミュニケーションを図りながら進めていくことが成功の鍵です。


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