小学生の爪噛み癖、どう向き合う？叱らずにやめさせる「親子でできる改善ステップ」

2025年7月14日

■ なぜ小学生は爪を噛んでしまうの？
「気づいたらまた爪を噛んでいた…」
そんなわが子の姿に、ついイライラしてしまうことはありませんか？

でも、爪を噛む行動には、ストレスや不安、退屈や緊張など、子どもなりの理由が隠れていることが多いのです。
とくに小学生は、学校生活や友達関係などで無意識のうちにプレッシャーを感じやすい時期。

「やめなさい！」と叱るのは、実は逆効果。
癖を無理に抑えつけられることで、余計に不安が強まり、さらに爪を噛んでしまう…という悪循環につながります。

■ 苦いマニキュアは「罰」ではなく「サポート」
爪噛み対策としてよく使われるのが、苦い味のするマニキュア。
子どもが爪を噛んだ瞬間に「うわっ苦い！」と感じることで、無意識の行動をストップさせる効果があります。

でも、ここで大切なのは――
「罰」として使わないこと。
「噛んだら苦いでしょ！」と脅すように使ってしまうと、子どもはただ嫌な気持ちになり、不信感や反発心を強めてしまいます。

苦いマニキュアは、
👉 子ども自身が「やめたい」と思ったときのサポートアイテムとして使うことが大切です。

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■ 子どもとの会話がカギ。こんなふうに話してみて

▽ステップ①：「観察」と「共感」から始めよう
まずは、子どもがどんなときに爪を噛んでいるのか、よく観察してみてください。
宿題の前？　授業参観の前？　テレビを見ているとき？

タイミングが見えてきたら、静かな時間にやさしく声をかけます。
▷「最近、よく爪を噛んでるみたいだけど、不安なことある？」
▷「もしかして、学校で疲れたりしてない？」

ここでは、決して責めず、子どもの気持ちに寄り添う姿勢を持ちましょう。
それだけでも、子どもは「分かってもらえた」と安心します。

▽ステップ②：「一緒にやめてみよう」と提案する
子ども自身が「爪をきれいにしたい」「やめてみようかな」と思えるようになったら、苦いマニキュアの出番です。
こんなふうに声をかけてみてください。

▷「このマニキュア、爪をきれいに保つためのサポート道具なんだって」
▷「試してみて、やめられたら嬉しいね。一緒に頑張ってみる？」

大事なのは、“親がやらせる”のではなく、子どもが自分でやってみようと思えるよう導くこと。

▽ステップ③：「できた」を一緒に喜ぶ
マニキュアを塗ったあと、たとえ一日だけでも噛まずに過ごせたら、大げさなくらい褒めてあげましょう。

「今日は全然噛んでなかったね！すごいね！」
「爪がキレイになってきたよ！見せてくれて嬉しい！」

成功体験を積み重ねることで、子どもは自信を持ち、少しずつ癖から離れていけます。

■ 爪噛み改善は、親子の信頼関係が育つチャンス
爪噛みをやめさせることばかりに目を向けると、つい叱ったり制限したくなってしまうかもしれません。
でも、本当に大切なのは、「なぜ噛むのか？」に寄り添い、子どもの心に耳を傾けること。
苦いマニキュアはその“心のケア”のサポート役として、とても役立つ存在です。
一緒に気づき、一緒に考え、一緒に取り組む。
そのプロセスは、きっと親子の絆を深めてくれるはずです。