コラム

大人の爪噛み【爪の切り方】

大人の爪噛み【爪の切り方】

爪が伸び始めると、気になって噛んでしまうという方は多いかと思います。白い部分が気になる時は、爪ヤスリで整えるようにしてみましょう。爪切りで切ってしまうと、爪に負担がかかってしまいます。また、爪のピンク部分が減らず、爪を整えやすく二枚爪の予防にもなるので、爪ヤスリはとてもオススメです。爪ヤスリで爪を整える時は、以下に注意してください。【NG】ギコギコと粗く左右に削る‥‥爪の層が荒れて二枚爪の原因に…【OK】親指の付け根で爪やすりを支え、角度を保ちながら、一定方向に動かし爪を削ります。爪の真ん中を中心に、左右対称に爪の形を整える事を意識しましょう。慣れるまでやりにくい動作ですが、慣れてくると綺麗に削れるようになりますよ。利き手と反対の手でやすりを持つときは、削られる爪の方を動かして削ると、やりやすいと思います。また、爪のガタガタが気になったり、引っ掛かりが気になる時にも爪ヤスリは役に立つので、すぐ取り出せるようにお守りとしてコンパクトな爪ヤスリを持ち歩くのもいいかもしれません。

大人の爪噛み【爪の切り方】

爪が伸び始めると、気になって噛んでしまうという方は多いかと思います。白い部分が気になる時は、爪ヤスリで整えるようにしてみましょう。爪切りで切ってしまうと、爪に負担がかかってしまいます。また、爪のピンク部分が減らず、爪を整えやすく二枚爪の予防にもなるので、爪ヤスリはとてもオススメです。爪ヤスリで爪を整える時は、以下に注意してください。【NG】ギコギコと粗く左右に削る‥‥爪の層が荒れて二枚爪の原因に…【OK】親指の付け根で爪やすりを支え、角度を保ちながら、一定方向に動かし爪を削ります。爪の真ん中を中心に、左右対称に爪の形を整える事を意識しましょう。慣れるまでやりにくい動作ですが、慣れてくると綺麗に削れるようになりますよ。利き手と反対の手でやすりを持つときは、削られる爪の方を動かして削ると、やりやすいと思います。また、爪のガタガタが気になったり、引っ掛かりが気になる時にも爪ヤスリは役に立つので、すぐ取り出せるようにお守りとしてコンパクトな爪ヤスリを持ち歩くのもいいかもしれません。

爪を噛みたくなってしまったら?【指先のマッサージ】

爪を噛みたくなってしまったら?【指先のマッサージ】

爪噛みを治した後でも、癖の名残りで爪が気になってしまって触ってしまう事はありませんか? もし、爪を嚙みたくなったり、触りたくなったら、爪に保湿クリームや美容効果のあるオーガニックオイルを塗ってマッサージする習慣に置き換えていく習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか?爪の根元には、井穴(せいけつ)と言うリラックス効果があるツボがあるので、緊張したり、不安な時にマッサージしてみてください。新しい動作を30日間毎日繰り返すと、脳に新しい回路ができて習慣が更新されると言われています。習慣付けはすぐに効果は実感できませんが、ご自分のペースで少しづつやってみましょう。オイルの保湿効果で爪も手も潤って、マッサージで血流が良くなって代謝が上がるので、一石二鳥です。

爪を噛みたくなってしまったら?【指先のマッサージ】

爪噛みを治した後でも、癖の名残りで爪が気になってしまって触ってしまう事はありませんか? もし、爪を嚙みたくなったり、触りたくなったら、爪に保湿クリームや美容効果のあるオーガニックオイルを塗ってマッサージする習慣に置き換えていく習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか?爪の根元には、井穴(せいけつ)と言うリラックス効果があるツボがあるので、緊張したり、不安な時にマッサージしてみてください。新しい動作を30日間毎日繰り返すと、脳に新しい回路ができて習慣が更新されると言われています。習慣付けはすぐに効果は実感できませんが、ご自分のペースで少しづつやってみましょう。オイルの保湿効果で爪も手も潤って、マッサージで血流が良くなって代謝が上がるので、一石二鳥です。

かむピタの苦味とハンドクリームの関係性

かむピタの苦味とハンドクリームの関係性

かむピタを塗ったのに、苦味をあまり感じない…とお問い合わせをいただく事があります。 苦味に強い方ももちろんいらしゃいますが、そうでない方は一度参考にしていただければと思います。   苦味を感じにくい理由として、かむピタの性質とハンドクリームが考えられます。 どういう事かといいますと…   【トップコートの性質と役目について】 まずトップコートの性質についてからご説明させていただきます。 かむピタはトップコートに分類されます。 そして、トップコートの本来の役目は、乾燥・紫外線・衝撃を防いで、爪の保護の役割りをしてくれます。 そのトップコートの性質上、表面に保護の被膜ができます。 その為、かむピタを塗った直後は被膜があり、苦味が感じにくい状態になるという事です。 爪に塗布後、苦味を余り感じないな?と思った時は、 表面を拭き取るなどをすると、被膜が薄くなり苦味が強くなります。 お試しください。   【かむピタとハンドクリーム】 かむピタを塗ってから、ハンドクリームを塗ると、表面に被膜が出来てしまい苦味が弱く感じてしまいます。 それに加えて、香りのついたハンドクリームなどを使用すると味覚が混乱してしまい、本来の苦味が感じにくくなってしまう場合があります。 冬場は、手の乾燥でハンドクリームが手放せない方も多いかと思いますが、 手の甲から塗り指先に付着する量を減らす事をおすすめします。 実は、乾燥しやすいのは手のひらではなく手の甲や手のひらの下部分と言われています。 また、手のひらから塗るとベタベタとしてしまいますが、 手の甲から塗るとベタベタも軽減され、爪にのハンドクリームが付きにくいですよ。     参考になれば幸いです。

かむピタの苦味とハンドクリームの関係性

かむピタを塗ったのに、苦味をあまり感じない…とお問い合わせをいただく事があります。 苦味に強い方ももちろんいらしゃいますが、そうでない方は一度参考にしていただければと思います。   苦味を感じにくい理由として、かむピタの性質とハンドクリームが考えられます。 どういう事かといいますと…   【トップコートの性質と役目について】 まずトップコートの性質についてからご説明させていただきます。 かむピタはトップコートに分類されます。 そして、トップコートの本来の役目は、乾燥・紫外線・衝撃を防いで、爪の保護の役割りをしてくれます。 そのトップコートの性質上、表面に保護の被膜ができます。 その為、かむピタを塗った直後は被膜があり、苦味が感じにくい状態になるという事です。 爪に塗布後、苦味を余り感じないな?と思った時は、 表面を拭き取るなどをすると、被膜が薄くなり苦味が強くなります。 お試しください。   【かむピタとハンドクリーム】 かむピタを塗ってから、ハンドクリームを塗ると、表面に被膜が出来てしまい苦味が弱く感じてしまいます。 それに加えて、香りのついたハンドクリームなどを使用すると味覚が混乱してしまい、本来の苦味が感じにくくなってしまう場合があります。 冬場は、手の乾燥でハンドクリームが手放せない方も多いかと思いますが、 手の甲から塗り指先に付着する量を減らす事をおすすめします。 実は、乾燥しやすいのは手のひらではなく手の甲や手のひらの下部分と言われています。 また、手のひらから塗るとベタベタとしてしまいますが、 手の甲から塗るとベタベタも軽減され、爪にのハンドクリームが付きにくいですよ。     参考になれば幸いです。

〜かむピタが出来るまで〜 爪噛み癖や指しゃぶり癖、指吸い癖に悩むすべての方へ届けたい

〜かむピタが出来るまで〜 爪噛み癖や指しゃぶり癖、指吸い癖に悩むすべての方へ届けたい

こんにちは。はじめまして。私、株式会社イロドリの代表をしております福島と申します。弊社では爪噛み癖や指しゃぶり癖からの卒業をサポートする苦いマニキュア「かむピタ」を作ってインターネットを中心に販売しております。おかげさまで2016年3月の発売以来、たくさんの方にご支持いただき2023年6月には累計販売数が200,000個を突破しました。本当にありがとうございます。この「かむピタ」ですが、実は私の息子がキッカケとなり作ったものなのです。 公式サイトでご購入いただいたお客様には、同梱している冊子の中でかむピタを作った経緯について少し書かせて頂いております。しかし、冊子に書いてあるものはスペースの都合上かなり省略しており、かむピタが出来るまでのほんの一部のみしかお伝えできていません。またAmazonでご購入頂いたお客様には物流倉庫の都合でこの冊子は同梱されておりません。そこでこの記事ではそんなかむピタ誕生までのストーリーについて余すことなく書きたいと思います。爪噛み癖や指しゃぶりの癖、指吸い癖に悩むすべての方へ届くことを願っております。 息子が5歳の時、爪を噛み始める それは突然やってきました。当時幼稚園の年長だった息子が気がつくと爪を噛むようになっていました。何かキッカケとなるような出来事があったわけでもなく、気がつくと噛むようになっていたのです。ただし、この頃はまだそこまでひどくはなくずっと噛んでいる様子でもありませんでした。たまに噛んでいる程度。なので私たち親も「一時的なもので放っておけばそのうちしなくなるだろう」という風に考えていました。しかしそれは甘い考えでした。   小学生になり爪噛み癖が徐々に悪化 息子が小学生になると、環境の変化なども影響したのか爪噛み癖が少しずつ悪化しました。小学2年生になる頃にはかなりの頻度で爪を噛むようになりました。当然爪もボロボロです。当時、私はサラリーマンで、この頃から海外への出張が増え始めました。もともと日本国内の出張は多かったのですが、海外への出張は国内出張に比べて期間も長くなります。月の半分ほどは海外で仕事をしていて家を空けるようになったので、おそらくそういった急激な生活環境の変化も影響したのだろうと思います。この頃になると、さすがに私たち両親も息子に対して爪を噛むことを随時注意するようになりました。 しかしそれでも治る気配は全くありません。見つけるたびに「爪噛むと格好悪いよー」とか「バイキン入って指が痛くなるよー」とか言ったりしながら注意はするのですが、本人も無意識のうちに噛んでいることが多く、一向に改善の気配は感じられませんでした。なかなか改善せず、この頃から何か別な方法を考えないといけないとは感じていました。しかし、私自身が会社を辞め独立したのが息子が小学校2年の二学期の終わり頃。その前後はとても忙しく、息子の爪噛み対策はどんどんどんどん後回しになっていきました。   あっという間に5年生! 治す方法を本格的に検討開始 そうこうしている間にあっという間に5年生になっていました。もう高学年。来年は6年生です。さすがにこのままではマズイと思い、なんとか治す方法を本格的に検討しました。周りの友人たちに聞いてみると「指先に絆創膏を貼った」「ワサビやカラシなど辛いものを指先に塗った」などというようなことは聞きました。ただどれも効果がありそうに思えませんでした。ワサビやカラシはさすがにかわいそうだし、絆創膏は過去に妻が試したことがあったのですが、効果がありませんでした。   やっと見つけたのは海外製のマニキュア そこから色々な検索ワードで検索しました。「爪噛み 治し方」「爪噛み 対策」「子供 爪噛み 防止」などたくさんのキーワードで検索してやっと「これは効きそうかな?」と思えたのが爪に塗るタイプの苦いマニキュアでした。しかしそれは海外のもので、成分はもちろん製品の製造体制、また何かあったときの対処などに個人的に不安を感じました。自分に使うものだったら正直なところ深く考えずに使っていたと思いますが、自分の子供に使うとなると自分のこと以上に慎重になってしまいます。国産で同じようなものはないか探しましたが、当時は見つけることが出来ませんでした。   「かむピタ」の開発を決意 「ないのであれば作ってみようかな?」と思い、爪噛み防止を目的とした日本製の苦いマニキュアを開発することを決意したのは2015年になってすぐのことです。息子のために作るのはもちろんなのですが、同じように困っているお父さんやお母さんが世の中にはたくさんいるはず。そういう人たちの助けになりたいという思いがあったからです。 うちの息子は未熟児で生まれました。私たち夫婦にとって初めての子供です。予定日よりも早く生まれたので赤ちゃんを迎える準備がまだまだ途中でした。そして、息子は生まれてすぐにNICU(新生児集中治療室)での入院になり、妻も緊急帝王切開だったため、同じ病院に入院。しばらくは私1人での生活になりました。同じような経験をした人が周りにおらず「これから息子はどうなるんだろう?」と1人ぼっちの自宅で不安な日が数日続きました。そんな中、未熟児について検索をすると、インターネット上に残された全く知らない先輩お父さんや先輩お母さんの言葉や情報にたくさんの勇気をもらったのです。それらの言葉や情報を見て「大丈夫なのかも?そこまで心配することもないかな。」と不安が和らぎました。このような経験があったので、今度は私が誰かの助けになりたいという思いがあり、商品開発は全く経験がなくて初めてのことでしたがチャレンジすることにしました。 かむピタの開発スタート まずは作ってくれる工場探しから始めました。苦い成分についてですが、子供が遊ぶ人形の足や小さいおもちゃには誤飲防止用に人体に無害の苦い成分が塗られているということを私は知っていました。昔に観たTV番組で取り上げられていたのを覚えていたのです。その成分をうまく利用すれば日本製で人体に無害でお父さんお母さんも安心して使うことができるものが出来るのではないか?という変な自信がありました。そして知り合いなどを通じていくつかの工場を当たった結果「試作をしてみましょう!」という工場が見つかりました。また、その苦い成分は「安息香酸デナトニウム」という名前であることもわかりました。安息香酸デナトニウムはお子さまが誤って飲み込んでしまうような小さなおもちゃをはじめ、近年ではSDカードなどにも塗布されていることをこの時に知りました。 開発途中で「指しゃぶり」や「指吸い」に悩まれている方がいることを知る 試作開始から数ヶ月後、いよいよ試作品がもう少ししたら出来上がるというタイミングになりました。試作品が完成したらテストをし、改善点などをフィードバックする必要があるので、その準備に取り掛かりました。テストは一定数以上の人でやった方がさまざまなフィードバックが得られます。社内のスタッフだけではとても人数が足りないので、スタッフの家族や友人を通じて「爪を噛む癖のあるお子さまがいらっしゃるご家庭」をモニターとして募ることになりました。もちろんうちの息子もモニターとして参加です。そしてモニターとなってくれる方を募っていく中で「爪噛みじゃなくて指しゃぶりが治らなくて困っているのですが参加したいです」という申し出を頂きました。これは正直なところ全く想定していませんでした。爪噛み癖の対策のために開発を進めていたのですが、指しゃぶりがやめれなくて悩んでおられる親御さんも多くいるということをこの時に改めて知りました。そして指しゃぶりを続けることが原因で出っ歯になったり、歯並びに影響することも知りました。「爪噛みと同じく口の中に指を入れる行為なので、同じように効く子もいるんじゃないか?」と考え、指しゃぶりがやめられないお子さまがいるご家庭の方にもモニターとして参加頂くことになりました。   試作品をみんなでテスト! いよいよ試作品第一弾が完成。私たちスタッフはもちろんモニターの方にも一緒にテストに参加して頂きました。テストの工程はこんな感じです。みんなで2週間程度使ってみて気になった点は随時報告↓集まったフィードバックを分析し、まとめる↓次回のサンプルで改善して欲しい点を工場へ伝える↓改善するにはどうすれば良いか工場内で検討してもらい、新たなサンプルを作るこの工程を1周するのに1ヶ月半から長い時は2ヶ月以上かかりました。この工程を繰り返し、何度もサンプルを作り直してもらい、商品をひたすらブラッシュアップするという日々が半年ほど続きました。  ...

〜かむピタが出来るまで〜 爪噛み癖や指しゃぶり癖、指吸い癖に悩むすべての方へ届けたい

こんにちは。はじめまして。私、株式会社イロドリの代表をしております福島と申します。弊社では爪噛み癖や指しゃぶり癖からの卒業をサポートする苦いマニキュア「かむピタ」を作ってインターネットを中心に販売しております。おかげさまで2016年3月の発売以来、たくさんの方にご支持いただき2023年6月には累計販売数が200,000個を突破しました。本当にありがとうございます。この「かむピタ」ですが、実は私の息子がキッカケとなり作ったものなのです。 公式サイトでご購入いただいたお客様には、同梱している冊子の中でかむピタを作った経緯について少し書かせて頂いております。しかし、冊子に書いてあるものはスペースの都合上かなり省略しており、かむピタが出来るまでのほんの一部のみしかお伝えできていません。またAmazonでご購入頂いたお客様には物流倉庫の都合でこの冊子は同梱されておりません。そこでこの記事ではそんなかむピタ誕生までのストーリーについて余すことなく書きたいと思います。爪噛み癖や指しゃぶりの癖、指吸い癖に悩むすべての方へ届くことを願っております。 息子が5歳の時、爪を噛み始める それは突然やってきました。当時幼稚園の年長だった息子が気がつくと爪を噛むようになっていました。何かキッカケとなるような出来事があったわけでもなく、気がつくと噛むようになっていたのです。ただし、この頃はまだそこまでひどくはなくずっと噛んでいる様子でもありませんでした。たまに噛んでいる程度。なので私たち親も「一時的なもので放っておけばそのうちしなくなるだろう」という風に考えていました。しかしそれは甘い考えでした。   小学生になり爪噛み癖が徐々に悪化 息子が小学生になると、環境の変化なども影響したのか爪噛み癖が少しずつ悪化しました。小学2年生になる頃にはかなりの頻度で爪を噛むようになりました。当然爪もボロボロです。当時、私はサラリーマンで、この頃から海外への出張が増え始めました。もともと日本国内の出張は多かったのですが、海外への出張は国内出張に比べて期間も長くなります。月の半分ほどは海外で仕事をしていて家を空けるようになったので、おそらくそういった急激な生活環境の変化も影響したのだろうと思います。この頃になると、さすがに私たち両親も息子に対して爪を噛むことを随時注意するようになりました。 しかしそれでも治る気配は全くありません。見つけるたびに「爪噛むと格好悪いよー」とか「バイキン入って指が痛くなるよー」とか言ったりしながら注意はするのですが、本人も無意識のうちに噛んでいることが多く、一向に改善の気配は感じられませんでした。なかなか改善せず、この頃から何か別な方法を考えないといけないとは感じていました。しかし、私自身が会社を辞め独立したのが息子が小学校2年の二学期の終わり頃。その前後はとても忙しく、息子の爪噛み対策はどんどんどんどん後回しになっていきました。   あっという間に5年生! 治す方法を本格的に検討開始 そうこうしている間にあっという間に5年生になっていました。もう高学年。来年は6年生です。さすがにこのままではマズイと思い、なんとか治す方法を本格的に検討しました。周りの友人たちに聞いてみると「指先に絆創膏を貼った」「ワサビやカラシなど辛いものを指先に塗った」などというようなことは聞きました。ただどれも効果がありそうに思えませんでした。ワサビやカラシはさすがにかわいそうだし、絆創膏は過去に妻が試したことがあったのですが、効果がありませんでした。   やっと見つけたのは海外製のマニキュア そこから色々な検索ワードで検索しました。「爪噛み 治し方」「爪噛み 対策」「子供 爪噛み 防止」などたくさんのキーワードで検索してやっと「これは効きそうかな?」と思えたのが爪に塗るタイプの苦いマニキュアでした。しかしそれは海外のもので、成分はもちろん製品の製造体制、また何かあったときの対処などに個人的に不安を感じました。自分に使うものだったら正直なところ深く考えずに使っていたと思いますが、自分の子供に使うとなると自分のこと以上に慎重になってしまいます。国産で同じようなものはないか探しましたが、当時は見つけることが出来ませんでした。   「かむピタ」の開発を決意 「ないのであれば作ってみようかな?」と思い、爪噛み防止を目的とした日本製の苦いマニキュアを開発することを決意したのは2015年になってすぐのことです。息子のために作るのはもちろんなのですが、同じように困っているお父さんやお母さんが世の中にはたくさんいるはず。そういう人たちの助けになりたいという思いがあったからです。 うちの息子は未熟児で生まれました。私たち夫婦にとって初めての子供です。予定日よりも早く生まれたので赤ちゃんを迎える準備がまだまだ途中でした。そして、息子は生まれてすぐにNICU(新生児集中治療室)での入院になり、妻も緊急帝王切開だったため、同じ病院に入院。しばらくは私1人での生活になりました。同じような経験をした人が周りにおらず「これから息子はどうなるんだろう?」と1人ぼっちの自宅で不安な日が数日続きました。そんな中、未熟児について検索をすると、インターネット上に残された全く知らない先輩お父さんや先輩お母さんの言葉や情報にたくさんの勇気をもらったのです。それらの言葉や情報を見て「大丈夫なのかも?そこまで心配することもないかな。」と不安が和らぎました。このような経験があったので、今度は私が誰かの助けになりたいという思いがあり、商品開発は全く経験がなくて初めてのことでしたがチャレンジすることにしました。 かむピタの開発スタート まずは作ってくれる工場探しから始めました。苦い成分についてですが、子供が遊ぶ人形の足や小さいおもちゃには誤飲防止用に人体に無害の苦い成分が塗られているということを私は知っていました。昔に観たTV番組で取り上げられていたのを覚えていたのです。その成分をうまく利用すれば日本製で人体に無害でお父さんお母さんも安心して使うことができるものが出来るのではないか?という変な自信がありました。そして知り合いなどを通じていくつかの工場を当たった結果「試作をしてみましょう!」という工場が見つかりました。また、その苦い成分は「安息香酸デナトニウム」という名前であることもわかりました。安息香酸デナトニウムはお子さまが誤って飲み込んでしまうような小さなおもちゃをはじめ、近年ではSDカードなどにも塗布されていることをこの時に知りました。 開発途中で「指しゃぶり」や「指吸い」に悩まれている方がいることを知る 試作開始から数ヶ月後、いよいよ試作品がもう少ししたら出来上がるというタイミングになりました。試作品が完成したらテストをし、改善点などをフィードバックする必要があるので、その準備に取り掛かりました。テストは一定数以上の人でやった方がさまざまなフィードバックが得られます。社内のスタッフだけではとても人数が足りないので、スタッフの家族や友人を通じて「爪を噛む癖のあるお子さまがいらっしゃるご家庭」をモニターとして募ることになりました。もちろんうちの息子もモニターとして参加です。そしてモニターとなってくれる方を募っていく中で「爪噛みじゃなくて指しゃぶりが治らなくて困っているのですが参加したいです」という申し出を頂きました。これは正直なところ全く想定していませんでした。爪噛み癖の対策のために開発を進めていたのですが、指しゃぶりがやめれなくて悩んでおられる親御さんも多くいるということをこの時に改めて知りました。そして指しゃぶりを続けることが原因で出っ歯になったり、歯並びに影響することも知りました。「爪噛みと同じく口の中に指を入れる行為なので、同じように効く子もいるんじゃないか?」と考え、指しゃぶりがやめられないお子さまがいるご家庭の方にもモニターとして参加頂くことになりました。   試作品をみんなでテスト! いよいよ試作品第一弾が完成。私たちスタッフはもちろんモニターの方にも一緒にテストに参加して頂きました。テストの工程はこんな感じです。みんなで2週間程度使ってみて気になった点は随時報告↓集まったフィードバックを分析し、まとめる↓次回のサンプルで改善して欲しい点を工場へ伝える↓改善するにはどうすれば良いか工場内で検討してもらい、新たなサンプルを作るこの工程を1周するのに1ヶ月半から長い時は2ヶ月以上かかりました。この工程を繰り返し、何度もサンプルを作り直してもらい、商品をひたすらブラッシュアップするという日々が半年ほど続きました。  ...